2026年1月 4年生の学習プランについて
「量」より「質」への転換と新5年生への準備 本セミナーの主な目的は、単に「どれだけ勉強したか」という量ではなく、「どのような勉強の仕方を身につけるか」という学習の質と習慣に焦点を当てることです。特に中学受験において、4年生までの方法が5年生では通用しなくなるケースが多々あるため、適切な学習法への移行を促します。 具体的には、以下の3点を目指します:1. 1月の組み分けテスト対策:新学年のクラスを決める重要な試験に向けた戦略。
2. 目標の絞り込みと復習の習慣化:あれもこれもと欲張らず、効果的な復習を実践する習慣をつくること。
3. 学習スタイルの確立:今後の「学習の仕方」そのものを見直すきっかけを提供すること
下記のチェックをクリックすることで、今月のチェックポイントを個別に動画・要約で確認できます。
必要だと思ったものだけでもよいので、1つでも多く取り入れて頂くことで、より良い学習習慣を習得することが可能です。
動画の内容をすぐに読んでいただけるように「要約」もつけておりますので、こちらも合わせてご参考ください。
▢チェック14年1月の「組分け」から、レベルが上がることを知っていますか?
丸暗記が通用しなくなる時期 1月の組み分けテストから、問題の難易度と抽象度が格段に上がります。これは入試本番を意識した変化であり、これまでの丸暗記学習では通用しなくなることを自覚する必要があります。
• 算数の変化:計算が複雑になり、分数・小数の混合計算や逆算でのミスが増えます。また、条件が複雑な文章題が増えるため、頭の中だけで処理せず、書き出して整理する「手作業」が不可欠になります。
• 国語の変化:これまでの「傍線の前後だけを読む」解き方では、文章全体のテーマや著者の主張を問う問題に対応できなくなります。文章全体を俯瞰し、段落ごとの事実・感想・主張を捉える練習が必要です。
▢チェック2 月例・マンスリーの対策は毎回きちんとできていますか?
実力テストの成績を上げるための土台作り 範囲の広い実力テストで点数を取るためには、まずは範囲の限定された月例・マンスリーテストで確実に点数を積み重ねることが近道です。
• 4週間分の蓄積:テスト直前の学習だけでなく、3〜4週間前に習った内容(特に忘れやすい知識や解き方)を復習計画に組み込むことが重要です。
• 短期記憶からの脱却:漢字や暗記科目をテスト直前の5〜10分で詰め込む「短期記憶」に頼りすぎないよう注意します。これらは一晩寝ると忘れてしまうため、付箋を活用した解き直しや、数回繰り返すことで「長期記憶」へと定着させる必要があります。
▢チェック3 4年生1年間の積み残しが何か?わかっていますか?
5年生の学習を支える基礎の徹底 冬休みや1月の期間を利用して、以下の重要単元を復習することを推奨します。
• 算数:余りのある小数の割り算、単位換算(面積・体積)、和差算・分配算などの図や線分図を使って解く問題。これらは5年生以降の複雑な問題を解くための「基礎訓練」となります。
• 国語:語彙力(慣用句・同音異義語)の強化と、主語・述語のねじれがない正しい文章を書く練習。
• 理科・社会:4年生でしか扱わない「季節の生物」の総復習や、地図記号・都道府県・地形の漢字確認。 これらを全て行うのは不可能なため、「4教科のうち2教科」「その中で2〜3単元」に絞って深く学習することが大切です。対策: 丸暗記だけでは通用しません。リード文の中に隠されたヒントや、主体者の意図を組み取れているかをチェックするため、過去の因果関係を問う問題をやり直すことも必要です。
▢チェック4 冬期講習は「難度」が上がることを知っている?
弱点克服の絶好のチャンス 冬季講習のカリキュラムは8割以上が既習内容の復習ですが、一度習っていることを前提としているため、扱う問題のレベルは通常授業よりも高度になっています。
• 戦略的な受講:全ての課題を完璧にこなそうとせず、個人成績表や過去のテストから判明した「弱点単元」に優先順位をつけます。
• 強弱をつけた学習:苦手な単元がある日は時間をかけてじっくり復習し、得意な単元の日は軽めに済ませるなど、親子で話し合って計画(作戦)を立てることが重要です。これにより、目的意識を持った勉強が可能になります。
▢チェック5 常日頃から、適量の復習ができていますか?
「回数」よりも「理解の深さ」を重視 復習は多すぎても逆効果です。何度も同じ問題を解くと、論理ではなく「答え」を覚えてしまい、本質的な理解から遠ざかる危険があるからです。
• 理想的な時間配分:全体の学習時間を10とした場合、算数4:国語2.5:理科・社会各1.5を目安にします。算数のうち約4分の1は、前週の内容の復習に充てるのが理想です。
• 典型題を丁寧に:分量に頼らず、一問一問に対して「なぜこの式になるのか」「なぜこの図が必要なのか」を深く考える丁寧な学習を心がけてください。この習慣が、5年生以降に学ぶ「比」などの重要概念の理解を助けます。
▢チェック6 年末年始の休みは、充分に取れる予定ですか?
メリハリのある休暇でやる気を引き出す 4年生の冬休みは、5年生からの本格的な受験生活を前に、十分にリフレッシュさせることが大切です。
• 正月三が日の過ごし方:30分程度の「朝学習」だけは継続し、それが終わったらお雑煮を食べたり初詣に行ったりと、思いっきり遊ばせてあげてください。
• 季節の経験を大切に:初詣での願掛けや家族行事は、子供の精神的な成長や学習へのモチベーションアップに繋がります。 「やらされている感」が強くなっている子ほど、この時期の休養が後の爆発力を生みます。
▢チェック7 日々の学習が「作業」になっていませんか?
「考えながら書く」余裕の確保 課題の量に追われると、勉強が「終わらせること」を目的とした単なる「作業」になりがちです。
• しっかり考える定義:ソースでは、**「しっかり読む」「書きながら考える」「丁寧に計算する(後処理)」**の3つを揃えることだと定義しています。
• 親の関わり方:正解した問題でも、たまに「なぜそうなるの?」と理由を尋ねてみてください。子供が自分の言葉で説明できれば、本質的な理解ができている証拠です。 作業化の兆候が見えたら、課題の取捨選択を行い、子供の心に余裕を作ってあげることが必要です。
チェック8 下記に該当することはありますか?
□ 基礎トレの間違いが増えた
□ 基本問題の復習に無闇に時間がかかっている
□ 塾のノートを見せなくなってきた
□ 今日なにやったの?の質問を嫌がるようになってきた
□ 親に横につかれるのを嫌がるようになった
隠れた「分からない」を見逃さない 5年生の内容に近づくにつれ、塾の授業が理解できなくなっていないか注意深く観察する必要があります。以下のサインに注目してください:
1. 基礎トレーニングのミス増加:毎日の基礎計算で間違いが目立ち始める。
2. ノートを隠す・質問を嫌がる:今日の内容を話したがらない、親が横につくのを極端に嫌がる場合、理解できていないことがバレるのを恐れている可能性があります。 もし授業についていけていないと感じたら、決して責めず「大変だったね」と労い、早めに塾の先生に相談するか、信頼できる第三者のサポートを検討してください。
▢チェック9 「あなたは〇〇が苦手だから…」という言葉をよく使っていませんか?
「短所指摘」から「長所活用」へ 親の言葉がけ一つで、子供のマインドは大きく変わります。
• NG:短所を起点にした命令:「計算が苦手なんだから、筆算しなさい」といった言い方は、苦手意識を刷り込み、反発を招くだけです。
• OK:長所を起点にした提案:**「計算が得意だから、文章をしっかり読めばもっと解けるようになるよ」**と、得意な部分を認めた上でアドバイスを伝えます。
• ダブルバインドの回避:「なぜこんな点数なの?」といった、どう答えても叱られる質問は避け、「こうすれば良くなるよ」という「AND」のポジティブな声かけを心がけましょう。
▢チェック10 まさかとは思いますが、現段階で「もうだめかも…」なんて思っていませんか?
5年生からの飛躍を信じて 4年生の終わりを迎え、成績が伸び悩んでいる家庭でも「もう限界かも」と思う必要は全くありません。
• 時期尚早:中学受験の本番はまだまだ先です。これからの学習法(理解型への転換)次第で、いくらでも逆転は可能です。
• 親の姿勢:親が諦める態度は子供に悪影響を与えます。5年生の夏以降に学ぶ「比」の概念などで大きく成績が動く時期が必ず来ます。 今は焦らず、これまでに述べた復習習慣を地道に作り、少しずつ偏差値を上げていくポジティブな視点を持ち続けてください。
各塾の学習ポイントのチェック
SAPIXの1月の学習ポイント
四谷大塚/早稲田アカデミーの1月の学習ポイント
日能研の1月の学習ポイント
浜学園の1月の学習ポイント
まとめ
新学年に向けた「心・技・体」の整え方 今回のセミナーの要点は、5年生という非常に重要な学年を前に、「無理のない復習習慣」と「前向きな親子関係」を再構築することにあります。 年末年始は、冬季講習の合間に十分なリフレッシュを取り入れ、子供の疲れを癒してあげてください。学習面では、全範囲を網羅しようとせず、2教科・数単元に絞って「なぜ?」を大切にする深い学習を実践します。 1月の組み分けテストの結果に一喜一憂しすぎず、そこでの課題を5年生の学習にどう活かすかという広い視野を持つことが、最終的な合格へと繋がります。