2026年1月 5年生の学習プランについて
本セミナーの大きなテーマは、**「成績を上げるための学習のやり方の見直し」**です。小学5年生の12月という時期は、これまで学習してきた大切な単元を復習し、6年生に向けて難易度が上がる重要な局面ですが、同時に子供たちに疲れが出やすく、学習の質が低下しやすい時期でもあります。セミナーの具体的な目的は、1月の組分けテストで結果を出し、新学年のクラスを維持・向上させることです。当期講習で扱う重要単元の復習ポイントや、成績が伸び悩んでいる場合のチェックポイントを具体的に提示することで、保護者がこの冬休みから直前期にかけてどのように子供をサポートすべきか、その指針を示すことを目的としています。
下記のチェックをクリックすることで、今月のチェックポイントを個別に動画・要約で確認できます。
必要だと思ったものだけでもよいので、1つでも多く取り入れて頂くことで、より良い学習習慣を習得することが可能です。
動画の内容をすぐに読んでいただけるように「要約」もつけておりますので、こちらも合わせてご参考ください。
▢チェック15年1月の「組分け」は、これまでと形式が変わることを知っていますか?
1月の組分けテストは、これまでのテストと異なり、入試本番の形式に近づくため難易度が大きく上がります。問題文が長文化し、条件が複雑になるため、これまでの「公式に当てはめるだけ」の暗記学習では通用しなくなります。
【重要なポイント】
• 読解力と情報整理能力: じっくり問題を読み、丁寧に作業する姿勢が求められます。
• 読む作法: 最後まで問題文を読んでから解き始めるという、基本的な「作法」を徹底することが重要です。
• 自問自答: 「何が聞かれているのか」「何が分かっているのか」を自分に問いかけ、条件を整理する習慣を身につける必要があります。
スピードを意識しすぎるあまり、問題文を斜め読みして雑に解いてしまう傾向があるため、まずは丁寧な取り組みを優先させることが合格への近道となります。
▢チェック2 冬期講習は、家庭で課題量を調整しないといけないことを知っていますか?
冬季講習は、短期間に非常に多くの重要単元を扱うため、宿題の量も膨大になります。すべてを完璧にこなそうとすると学習が雑になってしまうため、「主者選択(取捨選択)」が極めて重要になります。
【家庭でのサポート】
• 基礎の徹底: 6年生で応用に入る前に、今のうちに基礎を固める最後のチャンスだと捉えてください。
• 10分停滞したらアドバイスを: 子供が10分以上手が止まっている場合、そのまま考え続けさせるか、後回しにするかを促す「自問自答」の声をかけてあげてください。
• 丸・三角・バツの活用: 自力で解けるものを「丸」、解説を聞いて理解したものを「三角」、全く分からないものを「バツ」とし、復習は「三角」の問題に集中させます。
今の時期に全ての難しい問題を解ける必要はありません。6年生の1学期や夏期講習でもう一度復習するチャンスがあるため、今回は基礎を確実に固める戦略が有効です。
▢チェック3 年末年始の休みは、充分に取れる予定ですか?
冬休みは、蓄積した疲れをリセットし、気持ちをリフレッシュさせる時間を十分に取ることが推奨されます。
【メリハリのある計画】
• 3日間は思い切り遊ぶ: お正月の三が日などは、リフレッシュを前提にしっかり休ませることで、その後のやる気を引き出します。
• 朝学習は継続: ただし、計算練習や漢字などの「朝学習」は、お正月の3日間も30分程度は継続し、学習習慣を絶やさないようにします。
• 初詣でモチベーション向上: 親子で初詣に行き、合格を祈願することで、子供の中に「この1年頑張るぞ」という新鮮な気持ちを育むことができます。
常に「勉強しなさい」と煽るのではなく、休む時は休み、やる時はやるというメリハリが、今後の長丁場を乗り切るための礎となります。
▢チェック4 「早く解くことが大事」という塾の雰囲気に飲み込まれていませんか?
▢チェック5 それでも、何度言っても、図や式を書くことができていない?
内容が難しくなるにつれ、頭の中だけで解くことには限界が来ます。図や式を書かない子は、典型題は解けても、少しひねられた初見の問題で立ち往生してしまいます。
【改善のためのステップ】
• 「書かない」のではなく「書けない」: 何を書けばいいか分かっていないことが多いため、図の書き方を具体的に教える必要があります。
• プロの手を借りる: 塾の先生や個別指導の先生に、具体的な「実演」をしてもらい、それを真似させるのが効果的です。
• 小さな一歩を褒める: 子供が少しでも図を書き始めたら、その内容の良し悪しに関わらず、まずは「書き始めたこと」を最大限に褒めてください。
式や考え方を書かせる入試問題が増えている現状からも、自分の思考を外に出す習慣は今のうちに身につけておくべき必須スキルです。
▢チェック6 図や式を書く作業が、疎か・雑になってきていませんか?(実演)
算数において、問題のタイプを見極めて適切な図を選択することは、得点力に直結します。ソースでは、比を使った問題と旅人算を例に解説されています。
• 比の問題: 「和が変わらない問題」は1本の線分図、「差が変わらない問題」は2本の線分図で整理すると、子供は劇的に解きやすくなります。
• 旅人算(ダイヤグラム): 登場人物が多く、状況が複雑な旅人算は、状況図よりもダイヤグラムを書く方が解法を見つけやすくなります。
**「この特徴がある問題には、この図を書けばいい」**という、問題のカテゴリー分けと図の結びつきを意識させることが重要です。
チェック7 下記に該当することはありますか?
□ 基礎トレの間違いが増えた
□ 基本問題の復習に無闇に時間がかかっている
□ 塾のノートを見せなくなってきた
□ 今日なにやったの?の質問を嫌がるようになってきた
□ 親に横につかれるのを嫌がるようになった
□ 図形の比を使った問題が解けなくなってきた
□ 塾で習った方法ではなく、我流で問題を解いている
子供が発する小さなサインを見逃さないことが、早期の軌道修正につながります。
【チェックすべきポイント】
• ノートを見せなくなる: 授業が分からなくなっていることが親にバレるのを恐れている可能性があります。
• 質問や横につかれるのを嫌がる: 反抗期だけでなく、「分かっていない自分」を知られたくないという心理が働いています。
• 基礎の間違いが増える: 早く終わらせようという義務感だけで動いている証拠です。
• 図形の問題が解けなくなる: 暗記学習の限界が来ているサインです。
これらを「やる気がない」と一蹴せず、学習内容の難化に対する戸惑いとして受け止め、サポートを検討する時期です。
▢チェック8 テストの成績が4教科揃って、アップダウンしている?
テスト結果の分析には、4教科のバランスを見る視点が必要です。
• 4教科揃ってダウン: 学力以前に、モチベーションの低下や生活リズムの乱れ、あるいは親からの過剰なプレッシャーが原因である場合が多いです。叱る時は手短にし、子供に「自分には能力がある」と思わせる声掛けを意識してください。
• 教科ごとにバラバラ: 特定の単元に「穴(積み残し)」があります。どの単元が抜けているのかを冷静に分析し、ピンポイントで対策を行うことが有効です。
テストに送り出す際は、「ミスするな」ではなく「今日は問題文をしっかり読もう」と、具体的な注意点を一つだけ伝えるのがベストです。
▢チェック9 転塾をする最後のチャンスだということを知っていますか?
現在の塾で成績が上がらない、あるいは環境が合わないと感じる場合、春期講習あたりが転塾・転校を考える最後のチャンスとなります。
【検討すべきケース】
• 塾に行きたがらない: 理由(友人関係、先生との相性、難易度)を明確に聞き出す必要があります。
• 学級崩壊: 塾の環境自体が悪化している場合は、早急な校舎変更(転校)や転塾が必要です。
• 楽しそうだが成績が下がる: 勉強ではなく、友人との遊びが目的になっている可能性があります。これは環境を変えるだけでは解決しません。
新しい環境に慣れるのには時間がかかるため、後回しにせず、今の時期に冷静に判断することが求められます。
▢チェック10 習い事をいつまで続けるのかの相談ができていますか?
5年生の終わりは、習い事をいつまで続けるか、期限を決める時期でもあります。
• 継続して良いもの: ピアノなどの楽器や水泳などは、適度なストレス解消やリフレッシュになるため、本人の負担にならない範囲で続けても構いません。
• 中断を検討すべきもの: 団体競技(野球、サッカーなど)は、土日の試合でテストや特訓を欠席せざるを得ないため、早めの話し合いが必要です。
中断させる場合は「やめる」のではなく、あくまで**「中学生になるまでの一次中断」**として、これまでの頑張りを称え、将来の楽しみにつなげるようなポジティブな伝え方をしてください。
SAPIXの1月の学習ポイント
四谷大塚/早稲田アカデミーの1月の学習ポイント
日能研の1月の学習ポイント
浜学園の1月の学習ポイント
まとめ
小学5年生の12月は、精神的にも学習内容的にも非常にタフな時期です。大切なのは、膨大な量に翻弄されて「あたふた」するのではなく、やるべきことを絞り込み(主者選択)、丁寧に図や式を書いて考える習慣を再構築することです。
親の役割は、管理や叱責ではなく、子供が自分自身で判断できるよう「自問自答」を促し、適切な休息を与え、学習に向かう気持ちを支えることにあります。この冬を乗り越えれば、6年生としての確固たる土台が完成します。お子さんの可能性を信じ、前向きにサポートしていきましょう。