2026年5月 5年生の学習プランについて
【理科・社会の重要性と本質的な理解】 5年生になり算数の課題に追われ、理科や社会の学習時間が減ってきているご家庭が多い時期です。しかし、近年の入試問題、特に難関校では、6年生になってから知識を詰め込むだけの丸暗記では到底通用しません。「なぜそうなるのか」という因果関係を元々知っているか、リード文を読みながら想像できる力が求められます。そのため、今の時期から頭を使いながら理科・社会を学習していく必要があり、1週間のスケジュールの中に理科・社会の学習時間をしっかりと組み込むことが重要です。【パターン学習からの脱却と丁寧な学習】 学習のやり方として、一問一答で表面上の手順だけを覚えるパターン学習(丸暗記)で分かったつもりにならないことが大切です。手順を覚えれば類題は解けますが、少しひねられた問題には対応できなくなります。「なるほど、そういうことか」と子供自身が納得し、応用が効く状態を作ることを目的とした学習が必要です。塾からは多くの課題が出されますが、すべてをこなすことを目標にしてしまうと、じっくり考える時間がなくなり、学習が雑になります。スピードよりも、10問中9問は正解するような正答率を重視し、丁寧な学習をする時間を1週間に2時間程度は確保してください。
【学力と得点力の違いを意識する時期】 今頑張って成績を上げることが、今後の成績アップに直結する重要な時期です。ここで意識していただきたいのは、「学力」と「得点力」は似て非なるものだということです。学力が上がっても、ミスが多ければテストの得点は下がってしまいます。学力通りの点数を取るための「落ち着き」「丁寧さ」「確実性」を意識した学習習慣を身につけ、自己肯定感を下げないようにすることが、本セミナーの最大の目的です。
下記のチェックをクリックすることで、今月のチェックポイントを個別に動画・要約で確認できます。
必要だと思ったものだけでもよいので、1つでも多く取り入れて頂くことで、より良い学習習慣を習得することが可能です。
動画の内容をすぐに読んでいただけるように「要約」もつけておりますので、こちらも合わせてご参考ください。
▢チェック1新学年の時間割に合わせて1週間の学習スケジュールを作り直しましたか?
【スケジュールの随時見直しと睡眠時間の確保】
2月に新学年のスケジュールを作り、4月に学校の帰宅時間などが変わって再度見直したご家庭も多いと思います。スケジュールは一度決めたら守り抜くものではなく、必要に応じて随時修正していくものです。「今週は算数の重要単元だから算数の時間を増やそう」「今週は余裕があるから理科・社会に時間を割こう」と柔軟に対応してください。修正の際、絶対に削ってはいけないのが「睡眠時間」です。5年生であれば最低8時間、場合によっては9時間の睡眠をきっちりと確保することが基本です。睡眠を削ると昼間の集中力が低下し、精神面にも悪影響を与えます。
【集中力の持続と学習のコアタイムの設定】
お子さんが集中力を持続できる時間帯を見極め、そこを「学習のコアタイム」に設定しましょう。一般的には、夕食を終えて少し休憩した後の1〜2時間(夜7時〜9時など)がコアタイムになります。この時間には、しっかりと考えたりまとめ直したりする学習を当てます。逆に、朝起きてまだ少し眠い時間帯には、単純な訓練である計算練習(「よーいドン」で10分で10問解くなど)を行うと効果的です。
【テスト前後のスケジュール作成と弱点補強】
通常のスケジュールに加え、月例テスト(マンスリーテスト)の1週間前と1週間後のスケジュールも作成してください。
テスト後: テストは「弱点を炙り出すためのもの」と捉えます。答案が返却されたら、炙り出された弱点とその周辺の知識を含めて復習する時間をスケジュールに組み込むことが、確実な学力向上に繋がります。
テスト前: 2〜3週間前に習った試験範囲の単元を直前に復習する時間を確保します。
▢チェック2 授業内容を確実に定着させる習慣がありますか?
【その日のうちに思い出す工夫と親の声かけ】
授業を一生懸命聞いて「なるほど」と思っても、一晩寝ると半分以上は忘れてしまいます。そのため、授業があったその日のうちに「忘れないようにする工夫」が必要です。最も効果的なのは「思い出すこと」です。塾から帰る道すがらや帰宅後に、「今日どんなことやったの?」「先生、何か面白いこと言ってた?」と声をかけ、親子で会話をしてください。例えば理科で「光合成」を習ったなら、「光合成って何?」と聞き、子供が「何か栄養を作ること…」と曖昧な返答をしたら、「今のうちにテキストで、何から栄養を作るか見ておいたら?」と促すだけで、記憶の定着が全く違います。
【家庭内「ミニ授業」の絶大な効果】
記憶をさらに確実にするため、特に算数で「家庭内ミニ授業」を取り入れてください。授業で面白かった問題や、自分なら説明できそうな問題を「2問だけ」選び、子供が先生役、親が生徒役となって説明してもらいます。「よくわかんない。お母さん、その式で何が出たの?」などと適宜質問しながら聞いてあげます。週2回の算数の授業で毎回2問説明すれば、1年間で200問になります。自分で説明できた問題は絶対に忘れず、確実な得点源になります。
【うまく説明できない場合の親の心構え】
もし子供がうまく説明できず不機嫌になってしまう場合、単に機嫌が悪いと捉えるのではなく、原因を探ってください。
会話が勉強のみになっている: 親が口を開けば「勉強しなさい」ばかりで、子供が身構えている可能性があります。「今日学校で何があった?」「ニュースの猛暑日すごいね」など、日頃から勉強以外の会話やニュース番組を通じた対話を増やすことが、ミニ授業を成功させる土台となります。
授業の理解不足: 授業中にぼーっとしていたり、手順を写すだけで精一杯だったりして、根本的に理解できていない可能性があります。「その時先生、黒板に何て書いてた?教えて」と柔らかく聞いてみてください。
▢チェック3 このままこの塾に通っていて大丈夫か不安に思うことが多くっている?
【転塾と転校の違いを理解する】
塾のカリキュラムや宿題の多さ、習い事との兼ね合いなどで悩む場合、環境を変える選択肢があります。その際、「転塾(別の塾へ移る)」の前に「転校(同じ塾の別の校舎へ移る)」という選択肢も検討してください。転校であれば、カリキュラムの進度が変わらないため、「習っていない単元がある」といった進度上の心配がありません。大手塾であれば、少し足を伸ばせば別の校舎に通うことができ、環境だけをリセットすることが可能です。
【転校(校舎の変更)を検討すべきケース】
カリキュラムは変えずに、環境(校舎)を変えることで解決できる問題には以下のようなものがあります。
- 友人関係のトラブル: 同じ小学校の仲の良くない友人と塾でもトラブルになっている場合。
- 相性の問題: 特定の先生や塾長との相性が合わない場合。
- クラス数が少ない: 1学年2クラスしかないような校舎では、1つのクラス内の学力差が大きすぎ、先生の授業レベルが子供に合わず、理解できなかったり退屈したりする原因になります。3クラス以上ある校舎を選ぶのが理想です。
【転塾を検討すべきケースと重要単元】
カリキュラムや進度を含めてガラッと環境を変える「転塾」を検討すべきサインは以下の通りです。
重要単元の理解不足(算数): 5年生のこの時期は、「割合」「濃度計算」「売買損益」「速さ」など、入試に直結する重要単元が毎週連続します。これらの単元で理解できないものが増えてきた場合は、夏休みにじっくりと復習してくれる塾に思い切って変わることも、視野に入れ始めるべき時期です。
成績の低迷と学習意欲の低下: 最下位クラスがずっと続き、現在のカリキュラムについていけていない危険性が高い場合。進度が少し遅めの塾に変わることで、復習の機会を得られます。
▢チェック4 「塾が楽しい」とお子さんが言っていませんか?
【「楽しい」の理由を見極める重要性】
子供が「塾が楽しい」と言っていると親は安心しがちですが、場合によっては危険なサインになります。現在、塾でも「学級崩壊」のような状態が起きている教室が少なくありません。授業中に勝手に発言する、歩き回る、別のことをしている生徒がいて、その荒れた雰囲気を「楽しい」と勘違いしている場合があります。また、短い休み時間での悪ふざけや、塾の行き帰りに友達とコンビニに寄って買い物をすることなどを「楽しい」と言っているケースもあります。親は、その「楽しい」が本当に勉強に向かっているのかを見極める必要があります。
【成績が伸びる正しい「楽しさ」とは】
成績が伸びている子供の「塾が楽しい」は、学習内容そのものを楽しんでいます。小学校の勉強とは違い、「こんな難しい問題をしっかり考えて理解できた!」という自己肯定感の高まりを楽しいと感じています。また、「この先生の言うことを信じれば大丈夫だ」という講師への信頼感も根底にあります。学習内容を楽しめている子供は、家に帰ってきてから「今日こんな面白いことをやったよ!」と喜んで説明してくれます。
【危険なサインへの対策と親の行動】
遊びや悪ふざけを「楽しい」と言っている危険なサインを感じ取った場合、親の素早い対応が求められます。
塾への相談: 勉強への楽しさが感じられず、塾での遊びが目的になっていると判断した場合は、そのまま放置せず、まずは塾の先生に電話などで実際の授業中の様子や休み時間の状況を相談し、実態を把握してください。
授業内容の確認: 「今日、授業でどんなことをやったの?」と具体的に質問し、勉強内容に興味を持っているか、学習の話が出てくるかを確認します。
▢チェック5 お子さんが、わかっていないのに、「わかった」と言うことがありませんか?
【分かったふりの原因と考える時間の目安】
5年生になると「分かったふり」をする子が増えます。手順だけを暗記して素早くたくさんの問題を解く学習ばかりしていると、本質が分かっていなくても「分かったつもり(無自覚な分かったふり)」に陥ります。また、分からない時に子供が真剣に考えられる時間は「約1分」です。3分以上手が止まっている時は、考える材料が尽きて「困ったな」という感情に支配され、集中力が切れています。まずは1問について考える時間を「最大3分まで」と区切ってあげてください。
【めんどくさそうな問題への対応】
問題文が3行を超えると、解ける学力があるのに「難しそう、面倒くさい」と初めから考えるのを放棄し、投げやりになる子がいます。その際、「もう1回考えてごらん」という声かけは効果がありません。「じゃあ、その問題ちょっと音読してお母さんに聞かせてよ」と具体的な行動を促してください。音読させるだけで気分が変わり、「なんだ、そういう問題か」と解き始めたり、工夫を始めたりすることが非常に多いです。
【分からない時の正しい教え方と声かけ】
「こうやってやれば答え出るでしょ」と手順だけを教えるのは最悪の指導です。最終的に子供自身が考えて答えを出せたという演出が重要です。手詰まりになったら、以下の順で遠いヒントから出していきます。
再挑戦: 解き方を教えた場合も「分かった」で終わらせず、しばらく後でもう一度自力で書きながら解き直す作業を必ずさせてください。
問題の整理: 「何が分かっているの?(条件)」「何が聞かれているの?(求めるもの)」と質問します。これだけで気づく子もいます。
図法などの行動を促す: 「何を書けば解けそうな気がする?」と聞きます。算数なら「線分図かな?面積図かな?ベン図?状況図(ダイヤグラム)?」と子供自身に選ばせて書かせます。間違った図でも一旦書かせ、詰まったら「次何書こうか」と促します。
▢チェック6 春休み終わりのテストで成績があがりましたか?
【考えの「雑さ」は文字や数字に現れる】
春期講習後のテストで、頑張って勉強したのに成績が下がってしまった場合、知識不足ではなく「考えの雑さ」が原因である可能性が高いです。緻密に考えている子供の答案や計算用紙は、字の綺麗さに関わらず「読みやすい」ものです。一方で、テストの問題用紙に「殴り書き」が残っていたり、計算の場所がバラバラで後から手順を追えなかったりする場合は要注意です。問題文を途中まで読んで「あ、あの問題だ」と早合点して突っ走ってしまい、その最中に計算ミスをするなど、学習の丁寧さが欠けている証拠です。
【テスト中の姿勢や文字から原因を探る】
返却されたテストの問題用紙や計算用紙をチェックし、以下の点を確認・改善してください。
- 線の有無: 国語なら物語文や説明文の重要箇所に「傍線」が引かれているか。算数なら問題文の聞かれていること(条件)に「下線」が引かれているか。
- 計算の書き方: 計算の数字が右上がりになっている場合、右肘が机の上に乗って体がねじれた悪い姿勢で解いている証拠です。横にまっすぐ書く練習をさせます。また、大きな字で殴り書きして余白がなくなる子には、小さめの数字で計算する練習を普段からさせます。
【テスト中のパニックを防ぐ心構え】
テストの最初から字が乱れる子もいれば、途中から急に殴り書きに変わる子もいます。これを防ぐための具体的な対策です。
残り10分の戦い方: 途中から字が乱れるのは、「あと10分しかない!」と焦ってパニックになっているサインです。「残り10分に気づいたら、回答欄を全部埋めようと思わなくていいよ。解けそうな問題を選んで、1つでも2つでも丸を増やそうね」と事前に心構えを教えてあげてください。
開始時の工夫: 「はい、始め!」の合図で慌てて殴り書きを始めるのを防ぐため、「まずは自分の名前を丁寧に書いてから問題に取り掛かろうね」と約束させ、気持ちを落ち着かせます。
□チェック7 GW中の学習スケジュールは作りましたか?
【遊びを優先しつつ「学習習慣」は絶やさない】
ゴールデンウィーク(GW)は、家族で思い切り楽しんでリフレッシュする時間にしてください。しかし、完全に勉強を休んでしまうと、GW明けに塾のペースに戻れなくなる「5月病」になってしまいます。そのため、起きる時間と就寝時間は変えず、たっぷりと睡眠時間を取ること。そして、「朝学習(計算や語句の基礎トレーニング)」と「夜のコアタイムの学習」という学習習慣だけは絶対に崩さないように継続することが非常に重要です。
【旅行先での学習と「予習・復習」の活用】
家族旅行などに出かける場合、旅先に勉強道具を持っていっても結局やらないことがほとんどなので、思い切って持っていかず、旅先では勉強を休むのも「あり」です。その代わり、旅行自体を理科・社会の生きた学習の場にします。
- 旅行の予習: 「どういう経路で行くのかな?調べて教えて」「この神社はどういうところか調べてみて」「乗っていく東北新幹線(秋田新幹線)はどこからどこまで走っているの?」などと事前に調べさせます。
- 旅行の復習: 帰宅後の夕食の団欒で、「あそこにはこんなものがあったね」と思い出を語り合うことが、そのまま理科・社会の直接的な勉強に繋がります。
【GW中の理科・社会の暗記時間の確保】
GWの学習の基本は、5月のマンスリーテストに向けた「4月の復習」です。普段、算数に追われて理科・社会に手が回っていない場合は、GWのスケジュールに意識的に理科・社会の暗記時間を組み込んでください。例えば、夜に「1時間の社会の暗記」「1時間の理科の暗記」を入れるだけでも、数日間でまとまった時間が確保でき、知識の定着が大きく変わります。1時間半取れるなら、理科と社会を半分ずつに分けて行うのが効果的です。
▢チェック8 1週間の学習スケジュールに理科社会の時間が3時間確保できていますか?
【丸暗記からの脱却とテキストの重要性】
現在の理科・社会は、6年生になってから暗記してなんとかなる科目ではなくなっています。単なる知識ではなく「因果関係」が問われるためです。多くの塾では、授業時間に対してテキストの内容が膨大で、授業では半分ほどしか説明されず、残りは家庭学習で読み込むよう任されています。そのため、宿題の問題演習(プリント等の問題解き)だけをやっていても、点数は取れません。まずは「理解すること」が不可欠であり、テキストの最初の説明部分をしっかりと読み直す作業が必要になります。
【具体的なテキストの読み込みと線引き】
授業の板書をノートに丸写ししていると先生の話が聞けないため、授業中は先生の話を聞きながら該当するテキストの箇所に丸をつけるような聞き方が理想です。そして家庭学習では、以下の手順で進めます。
- テキストの読み直し: テキストの説明部分を読み直し、重要だと思う言葉や「ここを覚えよう」という箇所に「下線引き」を行います。子供一人では飽きてしまう場合は、親が寄り添って交互に音読したり、「ここ大切そうね」とアドバイスをしてあげてください。
【暗記と演習のサイクル】
問題演習と確認: 暗記の後、宿題の問題演習を行い、間違えたものの答えを確認して、もう一度覚え直すというサイクルを回します。問題演習の前に、必ずこの「テキスト読み込みと短時間の集中暗記」を挟むことがポイントです。
重要事項の暗記時間: 人間の集中力は長く続かないため、暗記の時間は意識的に短く「15分〜20分程度」に設定し、その時間内でできる限りのことを覚えるよう集中させます。全部は無理でも半分覚えられれば十分です。
▢チェック9 理・社の「なぜですか?」と聞かれる問題で正答できていますか?
【「なぜそうなるの?」を引き出す逆質問】
近年の理科や社会の入試問題では、「〜は何ですか?」という単純な問いではなく、「その理由を答えなさい」「その原因は何ですか?」といった因果関係を問う問題が主流になっています。塾のテキストにある一問一答の細字の知識をそのまま上から順番に丸暗記しても、実際のテストでは使えません。そこで有効なのが、親からの「逆質問」です。テキストを読みながら、所々で「なぜそうなるの?」と子供に説明させる機会を作ってください。
【科目別の逆質問と具体例】
具体的な逆質問のやり方として、以下の例を参考にしてください。
- 理科(気体の性質): 「どうして二酸化炭素は下方置換で集めるの?」と聞きます。子供が「空気より重いから」と答えたら、さらに「じゃあ、空気の何倍重いの?」と連続して質問を深掘りしていくと非常に効果的です。
- 社会(生産量と理由): データそのものの暗記は「1位からせいぜい3位(できれば2位)まで」に抑え、「なぜそうなるのか」にこだわります。「北海道でお米の生産が多いのはなぜ?」と聞き、「品種改良があったから」「温暖化によって北海道の平均気温が高まったから」といった理由を答えさせます。同様に「醤油がたくさん作られたのはなぜ?」といった問いかけも有効です。
【本質的な理解へ導く】
理科・社会のテキストには最低限の重要語句が書かれていますが、それを単語カードのように一問一答で覚えるだけではもったいないです。親が上手な逆質問を投げかけることで、子供自身がテキストを読みながら「なるほど、こういう理由があるのか」と因果関係を感じ取る学習習慣をつけることが、難関校にも対応できる確かな実力へと繋がっていきます。
▢チェック10 お子さんが、親の言うことを聞かなくなっていませんか?
【反抗期を成長と捉え、第三者を頼る】
5年生にもなると、親の言うことを聞かなくなる反抗期に突入します。「うるせえ」と反発したり、生意気になったりするのは、子供が順調に成長している証拠です。家の中では親に反抗する一方で、外(塾や学校)では「いい子」を演じ分けているケースが非常に多いです。この時期は親がすべてを抱え込もうとせず、「塾の先生」「学校の先生」「祖父母」、あるいは「家庭教師」や「個別指導」など、子供がいい顔を見せる「第三者」を上手に頼ることで、親のストレスを減らすことができます。例えば「字を綺麗に書こうね」という注意も、塾の先生から言ってもらうと素直に聞くものです。
【親の声かけのポイント:欠点の指摘で終わらせない】
親が直接指導する際は、言葉尻に細心の注意を払う必要があります。
- NGな言い方: 「あなたはそそっかしいから、計算を全部しっかり書かなくちゃダメよ」というように、「欠点の指摘+〜すべき」という言い方は絶対にやめてください。
- OKな言い方: 「あなたはスピードがあるから、もう少し綺麗に書けば計算ミスは絶対減ると思うわよ」というように、まず長所(スピードがある)を認め、「〜すればこんな良いことがあるよ」とプラスで終わる言い方に変換してください。
【選択肢を与え、小さな頑張りを褒める】
一方的な指示を避け、子供のモチベーションを保つ工夫が求められます。
わずかな頑張りを褒める: 朝学習の計算が終わった時、「終わって当たり前」という顔をするのではなく、「今日もしっかり計算練習できたね、偉かったね」と一言褒めてあげます。この小さな積み重ねが、子供の学習意欲を支えていきます。
選択肢を与える: 「今すぐ漢字をやりなさい!」と命令するのではなく、「そろそろ勉強の時間だけど、漢字やる?それとも計算にする?どっちか好きな方から始めてみたら?」と、子供に選択肢を与えて自己決定させる演出を取り入れます。
各塾の学習ポイント
SAPIXの5月の学習ポイント
四谷大塚/早稲田アカデミーの5月の学習ポイント
日能研の5月の学習ポイント
浜学園の5月の学習ポイント
まとめ
【重要単元の連続とバランスの取れた学習】
5年生の1年間は、算数において入試に直結する極めて重要な単元が連続します。そのため、どうしても算数の学習負担が大きくなりがちです。しかし、算数ばかりに時間を割いて理科・社会がおろそかになってしまうと、6年生になってから大きな痛手となります。今の入試は土壇場の詰め込みでは太刀打ちできません。算数とのバランスを取りながら、理科・社会の学習時間をそれぞれ週に1.5時間ずつ程度確保し、授業を思い返し、テキストの説明をしっかり読む学習を今からコツコツと続けていくことが不可欠です。
【GWのリフレッシュと学習習慣の維持】
目前に迫ったゴールデンウィークは、家族みんなで思い切り楽しんでリフレッシュする絶好の機会です。しかし、その期間中も「朝学習」と「夜のコアタイムの勉強」という日々の学習習慣だけは絶対に崩さないようにしてください。メリハリをつけながら、長期的な視野で日々の学習の質を高めていくことが、今後の飛躍的な成績アップに繋がります。